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抗浮腫療法(グリセロール等)

壊死した脳細胞が浮腫を起こす

脳梗塞を起こして、梗塞範囲の脳細胞が壊死してくると、その梗塞範囲が「浮腫」を起こすようになります。大体発症から1〜3日経過あたりがピークになります。浮腫とは細胞の水分調節機能が崩壊して水を際限なく吸ってしまう、また血管壁が崩壊して血漿が染み出してきてしまうなどの理由で起こる一種の「水ぶくれ」です。

浮腫は正常な細胞を圧迫してしまう

頭蓋骨という限られた範囲に詰まっている(実際はさらに硬膜・くも膜・軟膜で包まれて)脳の一部がそうやって腫れてしまうと、周辺の正常な脳細胞までもが圧迫されて、正常な機能を喪失し、最悪は壊死の範囲が広がることや、脳ヘルニアといって脳の一部がイレギュラーな空間に出てくる、嵌るという事も有り得ます。これを防ぐために脳の腫れ・浮腫を抑えるのが「抗浮腫療法」です。

抗脳浮腫療法で使用する薬剤について

抗脳浮腫療法で主に用いられるのは、「グリセロール」「果糖」などの薬剤で、主に静脈注入で使用されます。非常に水を吸収する力の高いグリセロールを血中に投与することで血液の浸透圧を一時的に引き上げ、脳細胞から水を吸い取って尿などにするわけです。
ただ、本来のバランスを大きく崩して尿を出させますし、高浸透圧状態になっている血液からの尿濾過ですので腎臓への負担はかなり大きくなります。また、心臓への負担も大きいため、腎臓・心臓に大きな不安のある高齢者ではこの治療を行えない場合もあります。

この他、より強力な抗浮腫作用を持つ薬剤としてマンニトールなどもありますが、こちらは脱水症状も引き起こす可能性が有るため、より緊急性の高い脳浮腫対策に用いられます。

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