低体温療法

停低体温で組織を保護する

肉や魚、野菜など生鮮食品を腐敗させず、新鮮に保とうという場合、一番スタンダードな保存方法は何といっても冷蔵保存でしょう。基本的な話として、生物活動は温度を上げれば速い速度で進行し、温度を下げれば停滞します。これを脳梗塞時の組織保護に応用したのが「低体温療法」です。

脳梗塞の種類を問わず高い効果が期待できる

脳梗塞が起きた場合、血流の閉塞自体による脳細胞の破壊に加えて、浮腫や活性酸素による二次被害、損傷箇所の拡大が起きてきます。これらすべてに迅速に対応するというのは大変なため、人工的に患者を低体温状態にすることで、脳細胞の破壊速度をゆっくりにして、様々な処置を行うための時間を稼ぎ出すことが可能になります。

極端に酸素欠乏などに弱く、かついろいろな要因で破壊される一方、基本的には二度と再生しない脳細胞の性質上、いかに初期の処置時間を早めるかが、予後に非常に大きな影響を与えますので、どのタイプの脳梗塞にしてもある程度の遅延効果が期待できる低体温療法は、有効な選択肢の一つでしょう。

停低体温では全身麻酔が必要

ただ冷やすだけでは、体温維持の機能が働いて、筋肉が震えて熱を生産しようとしますので、予め全身麻酔を施して筋肉が収縮しようとするのを防ぎます。ただし、人間の体温が一定保たれているのではなく、停低体温が続けば脳以外の部分にも各種障害が出てきます。

また、低体温療法は、あくまで脳細胞破壊を遅延して他の治療を間に合わせるための補助的な治療法であるため、必ず他の投薬治療と並行して行われます。

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